2017年7月1日から11日まで、カンボジアとベトナムを一人旅しました。
カンボジアはアンコールワットやアンコールトムなどの有名な遺跡に事欠かないですが、今回おすすめしたいのが、川底にレリーフが広がる「クバール・スピアン」。
郊外にあるためアクセスしにくい面もありますが、(2017年当時)観光客も少なく穴場のスポットです。
今回は、他の遺跡とはちょっと違う風景をご紹介します!
クバール・スピアンはどんなところ?
山中の川底に広がる水中遺跡
ストゥン・クバール・スピアン川の川底や川岸に、石に彫られたレリーフが広がる一風変わった水中遺跡。山中の川にあるため、山道をハイキングしないとたどり着けません。
ハイキング自体は片道30~40分ほどでそこまでハードではないですが、それなりにアップダウンがあるので、スニーカーなどの歩きやすい靴が必須です。
郊外にあるため、観光客も少なく穴場
ここは、アンコールワットなどの主要な遺跡群から車で1時間~1時間30分ほど離れた郊外にあるため、アクセスしにくく、2017年当時は観光客も少なく穴場でした。
比較的近い遺跡である「バンテアイ・スレイ」や「ベンメリア」などと一緒にまわると効率的です。
私は、アクセスしにくく、一人でいくのが不安だったため、VELTRA(ベルトラ)さんのこちらの日帰りツアーを利用して訪れました。
ベストシーズンは、雨季の始めや乾季
クバール・スピアンは水中に遺跡があるので、訪れる時期によって見られるものが違ってきます。
川底や川岸のレリーフをよく見たい場合は、乾季である12月~2月がおすすめです。そうは言っても、水中遺跡だから水量がある時期に見たい場合は、雨季の7月~8月などに訪れるのが良いでしょう。
実際に私が訪れたのも雨季の7月。前日に雨が降ったそうで、ほどほどの水量で川底のレリーフを楽しむことができました。
ハイキングの山道は?
歩き始めはこんな感じ。
緩やかな山道ですが、途中に何もないのでお水も必須です。
ちょっとぼやけていますが、左奥に木の階段もあります。
犬も一緒についてくる。この犬は地元で飼われている?犬のようで、ガイドさん曰く、いつも一緒に登っているとのこと。
見どころは、川底や川岸に広がるヒンドゥー教の世界
しばらくすると、目の前にこんな風景が広がりました。
緑があふれ、滝や川の流れが涼やかでとても気持ちいいです!
雨季の7月でしたが、水量もちょうどよかったので、色々なレリーフを見ることができました。
カエルに見えるかな?バラモン僧を救ったといわれる伝説のカエルらしいです。
いたるところにレリーフがほどこされています。
川底いっぱいのリンガ。
そして、ヨニ。
最も有名なのが、横たわるヴィシュヌと妻ラクシュミー。
雨季の蒸し暑い時期に川の水を浴びて、なんだか気持ちよさそうです。
最高神ブラフマー。
シヴァの妻であるパールヴァティー。
簡単にはたどり着けませんが、ハイキングでリフレッシュできるし、今まで見たことのない水中遺跡がたくさんあるので、大満足でした。
クバール・スピアンで注意すること
クバール・スピアンは他の遺跡とは違って山の中にあるので、登山やハイキングの時の注意点を思い出してみてください。
歩きやすい靴と服装で
山道をハイキングするため、歩きやすい靴で行くようにしましょう。旅慣れている方や登山やハイキングが趣味の方は、アウトドア用のサンダルなどであれば良いかもしれませんが、基本的にはスニーカーなどがおすすめです。
また、虫などもいますので、半袖・短パンでまわるよりは、ちょっと羽織るように薄めの長袖シャツや、長ズボンがあると良いかもしれません。
私自身は、薄めの長袖シャツとワイドパンツにアウトドア用の水陸両用シューズで行きました。
水陸両用シューズは、クバール・スピアンのためというよりも、旅行時期が雨季だったため濡れてもすぐ乾く靴として選びました。
ルートを守って、単独行動は避ける
道自体は単純ですが、歩道をはずれた森の中には地雷が撤去されていないところもあるとのこと。木や岩肌の赤いマークには要注意です。
必ずルートを守るようにしましょう。
また、クバール・スピアンは他の遺跡と比べて観光客が少なく、山の中にあります。
そのため、登山と同じでなるべく午前中に行くのをおすすめします。一人で行くのもできるだけ避けた方が良いと思います。
交通の便や詳しい説明もあるので、ガイドさん付きのツアーもおすすめです。
ゴミはゴミ箱に、または持ち帰る
日本でもそうですが、観光客のゴミは大問題です。
飲み終わったペットボトルなどのゴミは所定のゴミ箱に捨てるか、持ち帰るようにしましょう。
まとめ
カンボジアに観光できて、まず行くのはアンコールワットやアンコールトムなどの有名な遺跡でしょう。
その次にどこに行くか迷ったら、クバール・スピアンに行ってみませんか?他とは違う水中遺跡を楽しめますし、ハイキングで気分転換することもできます。
ただし、観光客も少ないので、できたら一人旅は避けるようにしてくださいね。
ちなみに、クメール・スピアンの後に食べたお昼のお弁当。日本人が監修してくれたお弁当で、地元の味付けを活かしていて結構美味しかったです。